あいつ

チョコレートドーナツのあいつのネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

シンプルな話&90分のタイムランでこんなに泣いてしまうとは…。

ルディの強さと優しさにグッと心を掴まれました。
弁護士ポールは社会的に成功してるけれど本来の自分を隠しながら生きています、一方ルディは貧しく、蔑まれながらも自分は同性愛者であると堂々と生きている。あの強い意志は何だろう?こんなにも自分を肯定できる彼が羨ましかったです。

裁判で交わされる時折見せる感情的な言葉(本音)、マルコへの愛を訴える言葉に胸が熱くなった。意見が通らない理不尽さも辛かった。

最後は2人に会いたくてマルコは死んでしまう、あの時ルディが声をかけなかったら…2人と暮らしてなかったら…彼はこんな死に方はしなかったかも?愛を知ってしまったから…?そう思うと切なかったなぁ。
引き取られた時にプレゼントに嬉しくて涙するマルコのシーンが印象的。

これから生まれてくる子供達の世界が平和で生きやすく、優しさに溢れた世の中であるよう祈ります…。

確かに理不尽で遣る瀬無い話だけれども、愛や優しさに溢れた映画にも感じられました。