AikoKurikawa

チョコレートドーナツのAikoKurikawaのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.8
物語の初めと最後にある夜道を歩くマルコの後ろ姿がとても印象的だった。90分のなかでテンポ良く、ルディとポールが恋に落ち、マルコとの間に親子の絆が生まれる。物足りなさや忙しい感じもなく、ちゃんと、本物の愛が伝わってきた。偏見の域を超えたつらい仕打ちをしたあの男は絶対に許せない。そして母親は地獄に落ちると信じてる。ラストのポールからの手紙を見て、彼らは自分達がした事の重大さに気づいたかな。根強い偏見を持った人たちには、罪の意識や罪悪感さえもないのかもしれない。でも、悲しい悲しい映画なのに、不思議と後味は悪くない。本当に不思議。

アランカミングの歌声と、アイザックの人を幸せにする笑顔と素晴らしい演技。完璧な家族の愛の映画。