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チョコレートドーナツのsのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.0
 アマプラで滑り込み鑑賞。
LGBT、障害児と、差別と偏見の話。
結末があまりにも悲しくて、でも確かにそこに〝ある〟話なんだなあと思いました。

私的には、2人を否定しなかった人々が正しく、判決を下した人々が悪なのかと聞かれたらそうではないと思っていて、人間が人間の行く末を決めるってすごい難しいことだと思うんですよ。〝子供の最善の利益〟が何かというのはいつまで経ってもわからないね。ふたりが同性愛者だから、で否定されることは勿論無くなってほしいけど、判定を下す立場だったら懸念材料にはなりうるのかなあと。ただ、だからこそ母親が出てきた時にすんなり戻したのはそれはダメだよと憤りを覚えましたが。懸念材料の重みが違うだろと。

マルコと一緒に暮らすために、自分達らしさとか仕事とか、色々なものを犠牲にしていくふたりが報われないのが見ててすごくつらかった。マイノリティがぜんぶいきなり許容されることなんてきっとないけれど、身近に、確かにそこにある事だけでも認識される世の中になっていったらいいな。
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