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かなり期待して鑑賞したのだが、ミステリーとしてはハズレといわざるを得ない。
主人公の疑惑の根拠があまりに薄弱だ。
観客にとって、もっと直接的で分かりやすい表現があれば、サスペンスとして盛り上がったと思う。
要は、犯人当てが目的でないのであれば、観客には適時真相を示してサスペンスを盛り上げる演出をすべきだ。
犯人当てを目的とするのであれば被疑者は複数用意すべきだが、最初から最後まで怪しいのは彼だけである。
意外な犯人という驚きもない。
まさか、主人公が犯人?
主人公の転落の物語を描きたかったのだろうか?
若い女性に恋愛感情を抱いた主人公の嫉妬による妄想?
有力だが、そこまでの執着は感じなかった。
・・・らしくない検証をした格好だが、結局よく分からない。
あまり辛口の批評はしない主義だが、ことミステリーに関してはうるさいよ。