レオン

イーダのレオンのレビュー・感想・評価

イーダ(2013年製作の映画)
3.8
経済的(物質的)に恵まれた相手じゃないと、
結婚しないという女性が増えているなか、
未婚で清貧という状況を一生を続ける事を、
決意する人がいる。

いろんな所へ行けて、いろんな物を所有して、
なに不自由のない生活が素晴らしいと言えるのか・・。
それは個人の考え方次第。

白黒映像で、修道女の生活が淡々が描かれる。
全員でのスープだけの質素な食事。
会話は禁じられてるのか、スプーンがお皿にあたる音のみが響く。
そしてお祈り。 像の修復など。
個人の所有物は数えるほどしか持てない。

そんななか、主人公のアナは寮長の勧めもあり、
唯一の肉親の叔母に会いに行く為に、外の世界に。

そして自分がユダヤ人で名前が「イーダ」であることや、
虐殺のなかを逃れ生き残れた存在・・。
初めての 酒・たばこ・異性とのふれあい 等々を経験する

そして今までの生活を脱するチャンスが開かれるのだが・・・

●アカデミー外国語映画賞の受賞作には「ハズレ」が少ない。
それを期待して見たのだが、前半は この程度か・・・と、
やや期待外れだったのだが、後半 物語が動き出し、
ラストのイーダが淡々と道を歩く姿がなんともいえず、
切ないというか、けなげというか・・
もう一度最初から、鑑賞。

なにかを訴え、なにかを伝えてると分かりました。
そのなにかは個人によって違うと思いますが、
なにを尊重して生きるのかをおしてくれる作品です。

映画的にこの主人公の女優さんは、最初はそれほどの存在感や、
個性が感じられなかったのだが、
見終わると、イーダを演ずるにはピッタリの女優さんだったと気づく。
(控えめだが芯の強さを持った目など・・・)
レオン

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