kuu

神さまの言うとおりのkuuのレビュー・感想・評価

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)
2.0
『神さまの言うとおり』
映倫区分 R15+
製作年 2014年。上映時間 117分。
平凡な日々を送っていた高校生が、不条理なサバイバルゲームに巻き込まれる姿を描いた人気コミック(原作:金城宗幸/作画:藤村緋二)を、三池崇史監督が実写映画化。
主人公・瞬を福士蒼汰が演じ、山崎紘菜がヒロイン・秋元いちかに扮する。
そのほか、暴力的な問題児・天谷武役の神木隆之介をはじめ、優希美青、染谷将太ら注目の若手俳優がそろう。

高校生の高畑瞬は、退屈な日常にうんざりしていたが、ある日突然、教室にダルマが出現し、命をかけた授業の開始を告げる。
ダルマや招き猫、コケシ、シロクマ、マトリョーシカといった物たちが不気味に動き出し、彼らが出す課題をクリアできなかった者には、容赦のない死が待ち受けていた。

今作品のコンセプトは良いものがある。
しかし、致命的なクリーチャーが登場する。
ある種ぞっとするが、『舐めんなよ🐱』って云いたくなるデスゲーム脱出ムービーでした。
ほんとコンセプトはとてもクールやし、独創的な視覚効果がいくつもあるんやけど。。。
せやけど、正直なとこ映画全体を通して停止ボタンを押すことなく観れたのはこの点だけ。
クリーチャーと呼ぶのか、何なのかは分かりませんが『おふざけ人形』たちはコメディなら全体的によく楽しめるはずやけど、ガキキャラどもはいたって真剣に生き残りをかけてる。
故に何か薄ら寒い。
原作を読めば分かるのかも知れないけど、なにぶん未読ですので、これで判断するのは愚かながら、今作品の生き残るためのデスゲームに多大なストレスを感じて闘うなら、端から退場となりお陀仏になってる方が懸命なんじゃないかな。
生き残ったとて何ら特典が望めない。
単にひどいだけ。
あくまでも今作品を観ただけではやけど。
彼らは常に大げさに反応し、アニメのキャラのように見えたし、サブい。
加えて、奇妙な感じがしました。
こないなキャラに、どないしたら感情移入できようか。
申し訳ないけど、誰が死のうがどうでもいいと思ってしまった。
さらに、序盤のストーリーは非常に駆け足で、このサディスティックなまでのゲームの背後にいる人物を理解することはできないし、想像力も働かないかな。
2時間もの間、何の理由もなく人が殺されるのを見続けたわけやけど、これらの挑戦の目的は何やったか、観た当人でもわかりま1000。
脚本家は漠然と何かを説明するが、その部分を発展させないし、映画が終わる頃には疑問が山積みになっていた。
エンディングも意味不明で困惑。
想像、空想、妄想フェチの小生でさえ困惑、当惑混迷。
今作品には可能性があったのに、それを生かすことができず、ガキどもとに焦点を当てすぎて、ストーリーに何の脈絡もなかった。
問題山積の映画かな。
続編を作る予定があったのかどうかはわからないが、正直なところ、似たようなのが韓国ドラマ『イカゲーム』ってのがありますが、そちらの方がよりリアリティーはあるし面白い。
ただ、俳優陣で特筆するなら、神木隆之介、染谷将太、村上虹郎は、学生演劇発表会の中でも、ガンガン光るものを感じました。
kuu

kuu