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キングス・オブ・サマーのkuuのレビュー・感想・評価

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)
3.7
『キングス・オブ・サマー』
原題The Kings of Summer.
製作年2013年。上映時間95分。

ジョーダン・ヴォート=ロバーツが監督を務めた青春ドラマ。
自由を求め、森で共同生活を始める少年たちを描く。
ニック・ロビンソンが主演を務めるほか、ガブリエル・バッソ、モイセス・アリアス、エリン・モリアーティらが出演。

高校生のジョー(ニック・ロビンソン)とパトリック(ガブリエル・バッソ)は、親に対する不満から家出を計画する。
彼らはちょっと風変りな少年ビアジオ(モイセス・アリアス)と一緒に森に隠れ家を作り、自然の中で生活しようとする。
しかし、そこへジョーが恋しているクラスメートの女の子ケリー(エリン・モリアーティ)がやってきたことから、少年たちの友情に暗雲が立ち込め。。。

今作品の主演ニック・ロビンソンは、典型的なティーンエイジャーよろしく、父ちゃんのルールのもとで家から出たいと切望する15歳のジョーを完璧に演じていました。
そして、親友のパトリックを演じたガブリエル・バッソは、両親のことを愛しているが、両親の子供に対する仕打ちから、どうしても両親の家から出たいと願っている。
ビアッジョ役のモイセス・アリアスは、突然現れた二人の小さな友達という役柄がとても似合っていて、その愛らしさと温かさで笑いを誘うことができました。
ジョーの父ちゃん、フランク役のニック・オファーマンは、この映画ではリー即で怒って不機嫌になるお父ちゃんを見事に演じてたし、ケリー役のエリン・モリアーティは、ジョーが片思いしていた女子を演じてます。
最初は普通のドラマ映画と同じように始まるけど、様々なショットやアングルから、最初のうちはかなりスマートに見える。
せやけど、だんだん先が読めてきて、だんだん面白くなってくる。
この作品は、熱ちぃセンチメントやノスタルジーを入れ込み放題をテーマに、ユーモアを交えながら、様々な感情移入をさせてくれる作品でした。
今作品のもう一つの面白味を増すとこは、バックグラウンドやサウンドトラックの曲の選択で、それぞれの曲が登場人物の行動にぴったりと合っていて、映画に対する視点を高めてくれました。
また、一番印象に残ったのは、まるで登場人物の一人一人になりきっているような演出です。
森の中の風景や "ワイルド "なショットは、作品をより深く理解させることに成功してるんじゃないかな。
ありきたりなティーンエイジャーのシーンもありますが、友人や家族の間で衝突が起こる可能性は大いにあるが、最終的には必ず彼らのもとに戻ってくるちゅうこお、安っぽいケンカや陳腐な停戦ではなく、オリジナルで飾り気のない形で表現しているところが気に入っています。それが現実であり、ありのままの姿であることを伝えてたし、青春の血が騒ぐのを感じ、何かを得ることを思い起こしたかな。
最後のシーンでギズギスしてる小生の目は輝き、同時に顔には笑顔が描かれたような気にさせてくれた作品でした。
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