もめん豆腐

春、バーニーズでのもめん豆腐のレビュー・感想・評価

春、バーニーズで(2006年製作の映画)
2.5
AmazonPrimeから激推しされまくっててうるさいから観てみた。
謎が2点。AmazonPrimeはなぜ薦めてきたのか。なぜ寺島しのぶさんと倍賞美津子さんが出たのか。解せぬ。
これといって内容のない、市井の人々の日常を切り取ったもの。いや、それはいいんだ。小津監督も好きだから。市井の人々の日常万歳🙌なんだけれども、だよ。これはおもしろくなかった。日常を描いている映画は2パターンある気がする。
一つは、うんうん、そうだよね
もう一つは、はあ?なんだそりゃ
うまく表現できないけれど、誰にでも「あの時どうしてああしたんだろう」「あの時違う方を選んでいたらどうなっていただろう」なんて考えたことがある人が多いと思うが、それの「ゲイのママと暮らしてたけど何で黙って出ていっちゃったんだろう」版かな。人は突然何かを辞めたくなることがある。何かに突き動かされたかのように。それによって傷つく人がいることも深く考えずに。彼の衝動性を栗山千明さんは同類として見えたんだと思った。
日光へ向かった時点で、もうこの夫婦はうまくいかないんじゃないかと思われた矢先に、妻からの寛容な提案があったのには、観ていて痺れた。こういうちょっとした気配りがあると夫婦は危機を乗り越えられるんだろうね。こんな時に一番言っちゃいけないのは「なんで?」なんだろうな。「なんで?」は人を追い詰めることが往々にしてある。
もめん豆腐

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