わしかずまの中の人

ローン・サバイバーのわしかずまの中の人のレビュー・感想・評価

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
3.7

【あらすじ】
アメリカ海軍特殊部隊、ネイビー・シールズは、タリバン幹部の殺害を目的とした、レッド・ウィング作戦を実行する。
ところが、偵察チームが山中で現地人と接触してしまい、これがきっかけでタリバンと交戦状態になる。

【事前情報】
生還した元隊員、マーカス・ラトレルの手記に基づいたお話で、レッド・ウィング作戦は、ネイビー・シールズ史上最悪の被害を被った作戦。
最終的に隊員19名が戦死することとなった。

また、本作で重要な役割を果たすパシュトゥーン人は、アフガニスタン🇦🇫の人口の約半数を占めている。
「パシュトゥーンワーリ」という慣習法をもち、男子は誇りを重んずる部族だそうです。



👇以下、ネタバレ含みます👇
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【所感】
若干の脚色があるそうですが、史実に基づいたお話。
中盤以降、戦闘シーンがメインですが、いくつか残念ポイントが。
致命傷とは言えないまでも、何発も銃弾をくらい、止血もままならない状況で、あんな風に戦闘継続できるのだろうか?
しかも、落下と呼んでいたが、あの勢いで落ちて無事では済まないはず。
てかいくら偵察とはいえ、救急キットぐらいは持ってるよね。
この辺はエンタメとして捉えて鑑賞しないといけない😔

作戦自体はユニークな点も。
各チェックポイントの名前がバドワイザー、ミラー、コロナ、ハイネケンとビールの銘柄になっていたり。
でも、あんなに電波の悪い📶ところに兵士を派遣するのだから、その辺の対策もしっかりしないと。
2回定期通信がない時点で、救助を向かわせるべきだし、アパッチ🚁が出払ってしまって援護が無いのもお粗末だと思う。

あとは、衛星電話でクリステンセン少佐が叩き起こされたシーン。
部屋着にサンダル姿で電話に出るという、なかなかの緊急性が伝わってくるのだが、その後電話が途切れるのに救援を向かわせないのか😥
作戦的にも色々無理がある感じだし、起こるべくして起こった悲劇な気がする。

【まとめ】
描写がグロいというより痛々しい感じで、観る人を選ぶ作品。
そして、戦闘描写があまり現実的ではなく、この辺は期待しない方がいいかも。

あとは、せっかくパシュトゥーン人とのやり取りがあって、今でも交流があるらしいので、この辺の描写をしっかり入れても良かったのでは?
色々と中途半端な印象で、少し残念です。
題材は面白かったので、マーカスの手記も読んでみようかしら😌