退役軍人のパコ。
婚約者のトリーニ。
未亡人のルイサ。
3人三様の思いが交錯します。
一角の男として、軍属時の隊長に新しい仕事を得たことを自慢したいというような見栄を張りたい若いパコ。
結婚するまでは一線を超えず、倹しく倹約に努めるトリーニ。
夫も無く、下宿人も居らず、少し経済的に困っているのだろうか?と、思わせるルイサ。
パコは最初は肉体関係を結べない事への不満から、ルイサと関係を持ったのだろうけど、次第に惹かれてしまう。
明らかに自分に対して好意を持っているとわかるのは気分がいいものだし。
でも、トリーニも大切。
そんなどっちつかずの態度が2人の女を追い詰める。
そして、自分も追い詰められる。
パコはいい人でいたいだけだったんじゃないだろうか。
だから、トリーニの絶望に耐えられなかったのかもしれない。
トリーニの動きを追いかけて鑑賞すると、より分かりやすかった。
しかし、これ、実話だそうです。
救いようがない。