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百瀬、こっちを向いて。のTELAのレビュー・感想・評価

百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)
2.5
所有。視聴2回。邦画。

【ジャケット裏のあらすじ】
高校卒業以来、久々に故郷に降り立った相原ノボル(向井理)は、高校時代の「切ない嘘」を思い出していた…。15年前。ノボル(竹内太郎)は、他人と上手く関われない自分は女の子と一生縁が無いと諦め、冴えない高校生活を送っていた。そんなある日、幼馴染で学校一の人気者の先輩・宮崎瞬(工藤阿須加)に突然呼び出され、ショートヘアの女の子を紹介される。彼女の名前は百瀬陽(早見あかり)。「これは3人だけの秘密だ。」瞬には神林徹子(石橋杏奈)もいう本命の恋人がいたが、最近一部で百瀬とも付き合っているという噂が流れ、瞬は徹子に疑いを持たれていた。その疑いを払拭するため提案されたのは、百瀬とノボルが期間限定で恋人同士を装うというものだったー。

【感想】
乙一さん(この作品は中田永一名義)の小説が原作。元々はアンソロジーに収録された一編でしたが、そこで評判が良かったため、のちに『百瀬、こっちを向いて。』が表題の短編集が発表されました。私はどちらも持っていて何度も読んでいます。乙一さんはまさに天才。

原作が短編のため、新たなエピソード(百瀬が多兄弟貧乏設定など)を加えて、膨らませています。なので間伸び感がある。
それから結末も違うので、もはや原作とは別物??
作中で、タイトル回収していますが、それも原作と違います。
もちろん原作の方が断然良いです。でもそれは小説原作の定めなので、言いっこなしですね。

とにかく宮崎先輩が、クズでムカつきます。そんな先輩に惚れている百瀬も、どうしようもないって感じ。恋は盲目とは正にこの事か。徹子(宮崎の彼女)も腹黒だし、どうなってるんだ、この登場人物たち。
田辺くんだけが唯一の良い人。しかも原作とイメージぴったり!

ラストで百瀬が髪を伸ばしていた意味をどう捉えれば良いのか、全然分からなかった。まだ先輩に未練があるって事なのか?15年後に?どういう意図の描写なのか意味が分からん。(映画オリジナル、原作にはない)

15年後に向井理さんになるなら、そっち選んで置いた方がラッキーだったかもね(笑)
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