温泉たまご

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主の温泉たまごのレビュー・感想・評価

3.6
2021-32

平穏な暮らしを望む青年オッド・トーマスは、死者が見えるという霊能力のため、普通ではない人生を送っている。ある日、オッドは職場のダイナーで、凄惨な死に群がる悪霊ボダッハを大量に目撃。町が危機に陥っていることを察知し、平和を守るため立ち上がる。


予想以上に良かったー。
オッドの独白がやたらと混ざるのは少し気になったけど、設定とかもなかなか面白かった。死者が話せないというのも、そこに生者との壁を感じさせられるしリアリティがあった。ボダッハ?は謎が多いけど、人の悪意とかそういう汚い感情の具現化みたいなものなのかな〜とか。だから、暴力のような類のものに惹かれてまとわりついているのかな。でも、人を操ってもいるからそうとは言いきれないか。
中盤のおじさん、かなり違和感ありすぎてなんとなく分かってたんだけど、アメリカとかは一般人でも銃持ってるから、向こうではそんなに違和感ないのかな?

ホラーとミステリーが混ざった中にちょっとしたラブストーリーも含まれている、傍から見たらごちゃまぜでカオスになりそうだけど、バランスよくて面白かった。オッドがやらかしたことに対するツッコミどころありすぎるけど。

終盤の怒涛の展開はあっという間だった。
ラストは自分でもひくほど泣いた。いや、そんな結末が待ってるとは思ってなかったから裏切られた。