きりだんご

それでも夜は明けるのきりだんごのネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

奴隷制度はあってはならない、それは当たり前のことだけど制度がなくなった現在でも差別は続いている。

自由黒人(こういう身分のことさえ知らなかったのですが)でバイオリン奏者のソロモンは奴隷商人に捕まり売られてしまう。

この時素性のわからない二人組におだてられて食事して一服盛られてしまったソロモン。大手事務所とか通して興行しないと駄目だー!

そして奴隷市でペットのように買われていくソロモンたち。

初めの主人カンバーバッチは優しい人だけどちょっと頼りなくて相談できないソロモン。

次の主人の綿花畑の持ち主はペットを虐待してもいいじゃん、という考えの持ち主。
そして奴隷のかわい子ちゃんを口説くも相手にされず、綿花の収穫は害虫の発生量に左右される。

こいつ本当に憎たらしいけど、見下している奴隷に相手にされず(奴隷はバカで誇りもないので「旦那さま、愛人にして」とベタベタしてくると思ってる?)怖い奥さんにも馬鹿にされ、何か憎みきれない。

ただすぐ鞭打つのはやっぱり憎たらしい。

そしてラスト30分で出てきたプラピの協力を得て念願の我が家へ戻れたソロモン。

幼かった子供たちが成長して孫までいる。再会できて本当に良かった。

ソロモンが帰れても他の奴隷は奴隷のまま。あの可愛い子はソロモンとハグしたのでまた鞭打たれたのかもしれない。

その後奴隷解放の活動をしたと最後に書かれていたので、ソロモンが仲間たちのことを忘れてないのが嬉しかった。

ソロモンを売った奴らは、ソロモンが裁判にでられず(黒人は裁判に出られない!)お咎めなしだったのか。ひどい時代だ。
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