こぼちゃん

抱きしめたい 真実の物語のこぼちゃんのレビュー・感想・評価

抱きしめたい 真実の物語(2014年製作の映画)
3.7
"1リットルの涙"や"余命一か月の花嫁"も彷彿とさせる、事故で障害を持つ少女とタクシー運転手の物語。

活発でボッチャ(競技の一種)が得意な山本つかさ(北川景子)は、高校時代に遭遇した交通事故がもとで左半身が不自由となり車椅子での生活を送り、後遺症による記憶障害で、覚えたことをすぐに忘れてしまう。

小柳 雅己(まーさん/錦戸亮)は網走市内を走るタクシードライバー。学生時代からバスケットボールを続けている。

練習会場ですれ違ったり、偶然、呼んだタクシーの運転手がまーさんで、途中でアイスクリームを食べたり、洋服を選んだり、食事をする中、次第に恋が芽生え、愛が大きくなっていく。

互いに惹かれ合う2人はさまざまな困難を乗り越えてやがて結婚を決意、つかさのお腹には小さな命が宿る。しかし、この幸せが永遠に続けばいいのにと願う2人を待ち受けるのは。

知り合いの足に障害をもち、リハビリに励む、遊園地の従業員で、夜の回転木馬に案内してくれる。上下する木馬の彼女に、初めてのキスをする、まーさん。夜の遊園地の明かりが美しい。

今迄、15-6人の上司に使えましたが、今も尊敬しているのは、2人。内、一人はポリオで足に障害を持っていましたが、調査部や営業企画、経理部、システム部の部門長を歴任。頭がいいだけではなく、男気があり、部下を大事にする。不良品が届いた相手がやくざでも、臆することなく東京から新幹線で謝りに行ったり、相田みつを語ったり。休みになると、家族でそれぞれの楽器を演奏し、毎年、海外旅行にも連れ行く人。

産まれたお子さんが両親の愛情で、健やかに成長され、ママやパパを誇りに思いますように。悩みに潰される人もいるけど、前に向く力や人への優しさに変えた人は、輝いている。
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