ちゃんと好きって何?
正しい恋愛って何?
『愛がなんだ』の今泉力哉監督・脚本による、せまい世界で誰かと誰かがつながっている恋愛群像劇。リアルな生活感のある雰囲気と「間」、独特な空気感がけっこう好き。
キラキラした恋愛ものが苦手な私には、こういう作品のほうがツボ。
登場人物それぞれが、ちょっとだけなんかズレた感じの人たちで、でも共感しちゃう部分もあって。
無名の元アイドルを10年間想い続けてる朝日という男が絶妙に気持ち悪くてざわざわしちゃう人なんだけど、一番まっすぐで、大切なことを教えてくれたりする。
最後の海辺のシーン、超笑った🤣🤣🤣
主人公の柏木は、あんまり好きなタイプじゃないですねぇ。でもこういう男ってなぜかモテるんよねぇ。それもわかる。
あー、でも、他の男性陣もどうかと思うようなヤツばかりだったな😅
『愛がなんだ』でも感じたけど、いい意味で映画っぽくなくて、友達の恋愛話を聞いたり覗き見しているような感覚。
日本人って、基本的にそんなにベラベラしゃべらないですよね。「あぁ」とか「うーん」とか考えながら、気を使いながら、空気を読みながら、話す。で、急にスイッチが入って感情が昂ぶることもある。そこらへんの表現がとても巧みでした。
ちゃんと好きの「ちゃんと」って、人によって全然ちがうんだなぁ。
そこを突き抜けてくる男、朝日がホント、面白かったです😆
好きってなんだろうね?