このレビューはネタバレを含みます
観ている最中、眉間にシワが寄りっぱなしだった。こんな事がかつてあり、そして今こんな風に生きている人がいるなんて。
みかじめ料的なのをむしりとってえらそうにしている。昔話を武勇伝として語り、政府の人が公に関係をもっている。
極めつけには自分の行いを良い事として描くイメージビデオの歌詞。観ていて頭がくらくらした。
隣人で親が殺された告白をした方。演技や取り繕いではない生の感情が溢れ出ていた。プレマンは自分たちはこのような所業をおびただしい数やっていたんだと。撮影なのに泣き止まない人々の姿や、自分の首に針金を巻かれてようやく気づき始めるって。
もしかしたら彼らも初めは葛藤があったのかもしれない。感情にふたをして、麻痺させたままにしないといけなかったのかもしれない。
しかし一方的な価値観に荷担し他方を追いやり、世の中に大きな影響を与えた。そして、その後の苦しむ人達を気にもかけなかった事実。
それに気づくというだけでは生温いと思う。
少しでも多くの人に観てもらいたい作品。