バナバナ

レッド・ファミリーのバナバナのレビュー・感想・評価

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)
4.0
キム・ギドクが製作総指揮と脚本を担当したそうだが、監督は別の人のせいか、暗殺シーンもクドくなくあっさりしているし、全体的にはコメディータッチにすら感じた。

隣の家族が祖母も一緒に暮らしているのだが、嫁さんの態度がかなりデカく、日本よりも姑が厳しい筈なのに、嫁さんのお母さんなのか?と思ったが、
やはり夫の母親だし、その割には姑の前で嫁が息子を糞みそに貶すし、
大きな庭付きの家に住んでいるくせに、やけにお金に困っているみたいだし、普通の家族である筈の隣家の設定がよく分からなかった。

あなた達の活躍次第で、祖国にいる本当の家族が良い暮らしが出来ますよ、というのなら分かるが、使いっ走りや伝令係ではなく暗殺部隊なのに、まあ脅す脅す…。
こんな技術を持った人を脅したら、本当に西側に逃げてしまいそうに思うのだけれど。

最後の最後は悲しかったが、全体的にはユーモラスに見えるところが多く、これがキム・ギドク自身が撮っていたなら、もっとおどろおどろしくなっていたのではないか、と思った。
バナバナ

バナバナ