冒頭からもう個人的に好きな雰囲気が出てた。80年代、アメリカの田舎町。カントリーソングのBGMと相まってその情景にとても好感持てた。
ケイト・ウィンスレット演じるアデルとジョシュ・ブローリン演じるフランク、この両者の距離感と言うか互いの心の詰め寄り具合が絶妙な気がした。
かつての愛を失ったアデル。そこへ現れた逃亡犯のフランク。愛してはいけない、けれど生活を共にする内に徐々に心を開いていきそういった感情を抱いてしまう。
普通に考えれば恐怖心の方が勝り周りに助けを求めると思うがそんな感情を抱くのもまた人間的というものなのか。こんなラブストーリーもアリかなって思えた。
息子のヘンリーの視点から話が展開されるというのも面白い。年齢的に思春期の入り口らへんの少年の目にはどう映っているのか、と思うと良くも悪くも色んな想像が掻き立てられる。
さらにアデルとフランクの関係性が官能的に描かれている。それもあってケイト・ウィンスレットの大人の女性の色気がもの凄い。それだけでも若干評価が上がる。
大人になったヘンリー役でほんの数分だったけどトビー・マグワイアが出演していて
それだけで少しテンション上がった。話の内容、展開は良かったんだけどその割にラストはアッサリし過ぎていて若干拍子抜けだったのが少し残念。