新宿ゴールデン街を舞台にした青春映画。｢この町は文化だ｣みたいなことを語り続けるオヤジ役で内田裕也が出てる！狭い店内での、特に姉妹のいる二階の店で、姉が逃げる彼氏を階段下まで追いかけていき、階段手前のテーブルで妹が結婚を断る件のワンカットが面白い。照明とかカメラマンとかのスタッフは客として映り込んでいるのだろうか？沢井（神田橋満）とミミ（山口美也子）のワンルームアパートでの三面鏡越しの絡みのワンカットも不思議…。タクシーで海から帰ったミミがすれ違うアパートの階段での｢違うわよ、消毒の匂いがした｣というママの台詞とロングショット。まあ、沢井は痛い目に遭わねば、だな。この曽根中生監督、映画界から失踪した後、工学技術特許権取得という経歴の持ち主。ウィキペディアによると相米慎二がよく助監督でついてたみたい。
