カトリックにより息子と引き裂かれた母親の子供捜しを描いた事実に基づくヒューマンドラマ。
ジュディ・デンチとスティーブ・クーガンが共演、ソフィ・ケネディ・クラーク、ミシェル・フェアリーらが脇を固める。
ブレア政権時代の英国が舞台。10代で妊娠した少女（ソフィ・ケネディ・クラーク）が修道院に入れられ、洗濯女として働かされる。ある時、彼女が修道院で出産した子供が養子として引き取られていく。50年の歳月が過ぎ、彼女（ジュディ・デンチ）は元BBCの記者（スティーブ・クーガン）とともに生き別れになった息子を探そうとする。次々と明らかになる事実。実は、彼女がいた修道院はアメリカ人に１人1000ドルで赤ん坊を売リさばいていた。果たして”主役と悪役は”誰なのか？
年老いたアイルランド女性の息子捜しの旅を描いた作品。
修道会や”邪悪なシスターども”が陰湿かつ怖すぎる。
修道院の裏庭には出産で命を落とした沢山の母子の墓が手入れもされず荒れ放題のまま放置されている。
カトリックの驚愕の実態を垣間見ることができる。
そんなダークな宗教の世界を舞台に母子のヒューマンドラマが描かれている。
母親を演じたジュディ・デンチの好演が素晴らしい。果たして彼女は息子を見つけ出して抱きしめることが出来るのか？
「最高の結末だわ 100万年に一度よ」
”今なお 多くのアイルランド人の養子と その母親が 互いに捜し続けている”
2024.1 NHK BSP で鑑賞（字幕：松浦美奈）
2023.5 NHK BSP で鑑賞（字幕：松浦美奈）
第70回 ベネチア国際映画祭でクィア獅子賞と金オゼッラ賞（脚本賞）を受賞（2013年）
