地球外生命体

子宮に沈めるの地球外生命体のレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.3
『終わらない青』『体温』の緒方貴臣監督が、社会問題化している児童虐待や育児放棄に切り込んだドラマ。【大阪2児放置死事件】を基にした3作目。

夫に一方的な別れを告げられ、幼い子ども2人とアパートで新生活を始めた由希子は、良き母であろうと努力し、日々の長時間労働、資格試験、家事、子育てなどに汗を流す。しかし、学歴や職歴のないシングルマザーの由希子は社会から孤立し、孤独に追いつけられていく。

【大阪2児放置死事件】
2010年、大阪府大阪市西区のマンションで2児(3歳女児と1歳9ヶ月男児)が母親の育児放棄によって餓死した事件。

6月 9日 母親が2児を閉じ込めて外出
7月29日 母親がいったん帰宅し2児の死亡を確認
7月30日 近隣住民の通報で警察官が遺体を発見

殺人罪に問われた母親の下村早苗被告(当時23歳)に懲役30年の判決。

元夫の羽木直樹氏は、離婚後は養育費を渡さず、独身の気楽さから外車・アウディを購入。現在は再婚をして新しい家庭を築いているそう。

元夫と父親は、事件前、早苗の「子供を預かってほしい」との電話も拒否。孫2人の遺骨受け取りも拒否。妹たちは10年間1度も面会に行かず、手紙が来ても返事を書いていない。

【下村早苗】
両親の離婚後、母親に引き取られるも、母親による育児放棄から、父親に引き取られる。父親が再婚し義母からは差別的扱いを受けたり、中学の頃に性的暴力を受けたりと想像を絶する生活を送る。離婚後は、元旦那からも家族からの支援もなく、風俗勤務。ホスト遊び三昧で育児放棄。

【下村大介】
早苗の父親。著名な高校ラグビーの指導者 。3度結婚し2度離婚している。1人目の妻は元教え子で、その妻とは下村早苗の下に娘を2人を儲けている。下村のDVにより離婚。2番目の妻も元教え子で、3番目の妻は、娘の早苗よりも若い元教え子。
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