MikiMickle

インターステラーのMikiMickleのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.5
クリストファー・ノーラン監督作品。
弟のジョナサン・ノーランと脚本を書いたもの。
倫理物理学者のキップ・ソーンが製作総指揮。

近未来、地球は砂嵐に侵され、農作物がほとんど育たない状態に。このままでは、酸素も作れずに地球の未来はない。
食糧難のためほとんどの人が農業にいそしんでおり、元宇宙飛行士のクーパーも同じだった。
が、宇宙飛行士として地球を救うために、家族を残し、宇宙へと旅立つことに…

相対性理論と5次元が軸だけど、きちんと説明してくれる。
突っ込んでいいの??的な所もあるが、私の無知さからかもだし、それを言ったらやぼです!!

とにかく素晴らしい映像!!SFの真骨頂!!!
5次元のシーンなんか目を丸くして口開けて観てた!!よく映像化できたなぁ。
CG嫌いのノーラン監督。ほぼCGを使わずにこれを撮影したそうで、それもすごい!!

「インセプション」でも同じことを感じたけど、ノーランが言いたいのは「人類よ、内ではなく外を向け!!」なんじゃないのかと。近年、宇宙開発が滞る風潮にあるけれども、それに対しての反論のような気がする。
身近な問題ばかりに目を向けるのではなく、その先にあるものへの探求・探検の必要性がテーマだと思う。

そして、時空と時間とを隔てた家族愛と、人類の未来の両天秤の話。
こういったSFものを作る上で必要な「愛」。そこにももちろん感動しました!!
宇宙空間では時間の流れが違うところがこの映画のポイントでもあります。

霊という観念も共感。

小太りで肌が汚くやけたマシューマコノヒーがいかにも農家の親父で、苦悩と切なさの表情が素晴らしい。マイケルケインの最後のシーンもやっぱりうまい。娘役のマッケンジー・フォイちゃんが良い!!

あと、遠い星での小競り合いケンカに笑ってしまった。頭突きw 広大な景色の引きの画面での~小競り合いw 好き♪ その相手のクソ人間さにも苦笑いw

全く集中力の切れない3時間でした。
緊張と興奮。

「2001年宇宙の旅」meets 手塚治の「火の鳥 望郷編」と藤子不二雄の「ノスタル爺」と「フィールドオブドリームズ」

頭が相対性理論になってる。
MikiMickle

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