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エクスペンダブルズ3 ワールドミッションのolnのレビュー・感想・評価

3.0
【組織には若手もベテランも必要】
ジャンル:組織論のメタ認知

エクスペンダブルズ2以降、本シリーズを鑑賞するとビジネスの話に見えてしまいますので、今回もそのような切り口で『適当なこと』を書いていきます。

さて本作では、ガトリング砲を手持ちでぶっ放す重要な役職に就いているテリー・クルーズ氏が、労災により休職を余儀なくされてしまいます。職務中に発生してしまった事故をとても重く受け止めたスタローン社長は、組織のサポート体制が構築できていないことを恥じ、従業員にリストラ勧告を通達し組織の新陳代謝を図ります。
中間管理職のいない組織は、一見風通しが良くのびのびと業務を遂行できる環境に思われましたが、社長の言葉には、末端職員が読み取れないことまで含意していることが多々あります。社長のビジョンを意に介していないとはつゆ知らず、「大丈夫だ」「今時はこうだ」と自信満々に話す従業員を見て、社長は「時代は変わったのだ」と認識し、現場の主導権を若手社員に譲渡しますが、これらの不幸な善意の連鎖により、クライアントの手を煩わせる事態にまで発展していくのでした。

社長直々のトップダウン指令なんて、スタートアップでもない限りは基本的にあってはならないことですが、もう少しミニマムな組織階層で「こういうことあるよねー」「うわー、やってんな〜」とフラッシュバックする場面が多々ありました。階層を飛ばして事業部長や部長から勅令が下った時は、組織の不協和音が鳴り響いている証拠ですので、心当たりのある方はお気をつけください。


余談
映画初めは映画館で”VORTEX”を鑑賞したのですが、雑煮の餅の如くどうやって飲み込めば良いのかわからないまま滞留しているため、引き続き咀嚼中です。
各地で大変なことばかりが起きる三ヶ日で幕を開けた2024年、何もよりも健康・安全を第一にお過ごしください。
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