きまぐれ熊

武器人間のきまぐれ熊のレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
3.3
バイオハザードヴィレッジがめちゃくちゃ良かったので、元ネタの映画を巡りたいなぁと思ってまずこれを見てみた。
他にも色々見たいのでオマージュ元知ってる人いたら教えてください

モスキートのビジュアル自体は昔から知ってたんだけど映画は初見。

とにかくデザインとしての武器人間をショーアップするための映画って感じ
なので点数はほぼ武器人間のデザインに対して。

ストーリーはなんかどうでもいいや、期待してないし。っていうコンセンサスの元で見るべし。
だってソ連兵なのに英語喋ってるんだぜ。モキュメンタリー風だからより目立つぜ!冒頭、迫真のWTFで笑っちゃった

プラペラヘッドが見たいな〜って思ってたんだけど、パッケージビジュアルになるだけあってモスキートの動きが1番良かったー。

なんか真剣にヤバいモンスター映画を作ってやるぜ〜って感じじゃなくて、力が抜けてるんだよね〜
最も顕著なのが武器人間の動きで、ぎこちなくて滑稽なんだよね
それが悲哀を誘う感じでいい

お気に入りのシーンは中盤でカメラマンが捕まってしまうシーケンス。逃げ出そうと工場内を走るんだけど、
いい言い方をすればライドコースターのアトラクションみたいに、
悪い言い方をすればお遊戯会みたいに、
各モンスターが順番に登場してくるんだよね。その際の、どうよこのクリーチャー?ええやろ?ってドヤ感が一切隠れてないのが最高。

ストーリーを抜きにすれば多分この映画のやりたい事はこのシーンで達成されてる気がする

個人的には武器と人間の造形美だけで成立すると思うのでグロは余計だったなぁ。製作者の性癖なんだろうけど。
純粋に武器人間の造形を魅せてくれた方がオリジナリティあったと思う。

で、全体を通してこの映画はモンスターデザインのためのものだと感じたので、メインコンセプトである意匠の引用であれば許諾とるべきだよな〜
武器人間工場というコンセプト自体がまるまる引用だった点から、この映画を観たことあれば間違いなく分かる使い方だったので、盗用だとは感じなかった。でも不快にさせた以上、監督への謝意は示すべきだと思うなってレベル

おっと映画の話じゃなくなっちゃったわ
きまぐれ熊

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