近くて遠いセンターまでの距離。
60年代以降の米英ロック、ポップ音楽史と共に歩んだ黒人女性バックシンガーたちにスポットを当てた、コーラスの力と進化を知る音楽ドキュメンタリーを再鑑賞。彼女たちの多くがアレサ・フランクリン同様聖歌隊出身というのがまずなるほど。ソロでの活躍を夢見ながら叶わなかった数多の歌姫たちの栄光と挫折、音楽業界の悲喜交々。ソロ歌手になれた者の生き残り続ける大変さも赤裸々に語られる。音楽Pフィル・スペクターが才能搾取の悪者扱い。歌う事を愛して生き抜いた皆さん老いてなお歌上手い。中でも鼻ピアスのリサ・フィッシャーが抜群に上手く表現力が凄い。インタビューに答えるスティービー・ワンダー、スティング、ミック・ジャガーたちもかっこいい。過去の記録映像、ステージ映像、新撮歌唱とインタビュー、取材対象も多くて素材料が半端ない。話が飛びまくり観やすくはないが、編集の労に頭が下がる。タイトルの入れ方がオシャレでイカしてる。
