なりたいものや、やりたいことが沢山あったのに、何となく挑戦することもないまま、誇れることも特にない冴えない日々を送る中年サラリーマンが、オフィスを飛び出して自分を変える旅に出るアドベンチャーヒューマンドラマ。
自分を変えたかったら、勇気を出して一歩踏み出す。
人生を楽しむ素晴らしさに気づかせてくれる、前向きで心温まる作品でした。
主人公ウォルターの、もし自分がヒーローだったらなぁとか、腹立つ上司にタックル出来たらなぁとか色んな空想を描いては現実に戻るギャップが面白く、また作品全体にリズム作っててテンポよく楽しめましたw
写真報道雑誌『LIFE』の写真管理部で働くウォルターが、世界中を旅して周ってるカメラマンから送られてきた『LIFE』誌最終号の表紙に載せる写真のネガの該当部分が切り抜かれていて見つからず、本人にそのありかを聞き出すため旅に出るのですが、その旅がすごい!
グリーンランドにアイスランド、アフガニスタンからのヒマラヤ山脈。
ヘリコプターに漁船にスケートボード。
旅先で出会ういろんな国の人々。
壮大な各国の風景の美しさに雄大な音楽で、世界は広い!人生を楽しもう!っていうのを、押し付けがましくなく、さわやかに真っ直ぐ届けてくれます。
だんだんウォルターの空想より現実の方がイキイキしてきて、こちらも観ていてワクワク。
ラストも、これぞいい話!な締めくくりで感動でした。
自分を変えるのもいいけど、今までの自分全部否定するわけじゃなくて、誠実に取り組んでた仕事は必ず見てくれてる人がいて、それは自分では気づいてないかもしれないけど十分誇れること。
社訓も素敵でした!
★ニューヨークの伝統的な写真報道雑誌『LIFE』出版社の写真管理部で、掲載写真のネガのチェックや管理をする主人公ウォルター。
不器用な性格で、人付き合いも苦手なためお見合いサイトで発見した同じ会社の経理部の女性に想いを寄せるが、話しかけることも出来ずただ空想に耽ける日々。
デジタル化が進んで紙媒体のメディアが低迷する時代の流れの中、『LIFE』誌も経営難に陥って吸収合併されることになり、休刊が決定。
リストラの嵐も吹き荒れる中、ウォルターもリストラ候補にリストアップ。
そんな時、16年間堅実に仕事をしてきたウォルターに信頼を寄せるカメラマンから、最終号の表紙に載せる最高傑作の写真というネガと、プレゼントで『LIFE』誌の社訓が刻印された財布が送られてくる。
が、ネガの該当部分が切り抜かれていて見当たらない。
カメラマンとは一度も会ったこともなく、世界中を旅してるので今どこにいるか誰もわからず連絡が取れない。
最終号の表紙のネガを無くしたなんて言ったらリストラ必至。
ネガの該当部分の前後の写真を手掛かりに、勇気を出してカメラマンを追って世界へ旅立つことに。
果たして、無事ネガを見つけ出し、リストラを免れ掲載出来るのだろうか、、?
ちなみに、『LIFE』の休刊は実話ですが、ストーリーはフィクションなので実際の最終号の表紙は異なるそうです^^;w