CureTochan

REDリターンズのCureTochanのネタバレレビュー・内容・結末

REDリターンズ(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヘレン・ミレン姐さんが相変わらず姿勢が良く、美しくてロシア爺とあわせて素晴らしいんだけど、前作のような成功作にはなれなかった続編。いくつかの失敗ポイントがあるが、最初にがっかりするのは史上最強の殺し屋である新キャラが、いきなり昼間のパリで、頭のおかしい銃撃をしてくるところ。

そしてアンソニー・ホプキンスも、そのキャラも実に素晴らしいのに、その素晴らしいことが映画の面白さに寄与しておらず、若者を年寄りが教育する話でもなくなってしまった。なんなら、Retired extremely dangerousなのは彼だった。今回、マルコヴィッチは面白いことを何もしないし(買い物ぐらい!?)ウィリスも見せ場がなさすぎた。芝居に迫力がないのは、ちょっと脳の病気が出てるかもしれない。あと半年、シナリオを練れていたら完成度が上がった気がするが、ウィリスの状態で急いだのかしら。

問題点リスト

・冒頭のコスコ―は面白そうなのに、葬式の終わりまで何も起こらない
・女スパイ、ワイン好きなスパイなど増えたキャラが生かされてない。せめてワイン好きは最後に出てきてサラを助けるなりしてほしい
・結局、誰に追われてるのか最後まで、いまいちわからない
・最後、なぜ勝てたのか説明不足で、見返さないとわからない

爆弾を飛行機の入り口の階段のところ(壁の向こう側)に隠してあったわけだが、それがわかりにくいのは演出のせいだけではなく、オチに至る流れが強引で蓋然性に乏しいからだ。まず人質のサラをあっさり返してもらえて、主人公も無事で開放される必要があるし、その前に爆弾でロンドンを消そうと思っていたのに、わりとアッサリ諦めて爆弾を持って帰れとウィリスに言う心の動きもよくわからない。自分で作った爆弾なんだから、なんとでもできそうなものだ。てゆーか、まずなんで爆弾を持ってヘリに乗ったんだっけ?このあたり、フォーラムでもディスカッションが盛り上がってないのは、もう終わり頃には話に興味がなくなってるからだろーと思う。
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