くろねこヤマ子

地下室の怪のくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

地下室の怪(1966年製作の映画)
3.8
不気味さ漂う地下室に、
ジャガイモを取りに行く
幼き少女。

地下室で待ち受ける
数々の不思議な出来事。

出口である階段での
彼女の表情は素晴らしく、

闇の中の冒険は
この表情を見るための
前振りだったのだと思いたい。

そしてスッキリしないラスト。
たまらん♪

闇は不安や恐怖の想像を
特に幼い頃は
たっぷりしちゃうというか。

私自身も
祖母の家の仏間に飾ってあった
モディリアーニの人物画は
夜の間に動いていると思っていたし、
廊下突き当り手前の小部屋には
毛むくじゃらの何かが
閉じ込められていると思い込んでいた。

ましてやシュヴァンクマイエルだもの。
なぜ?というものが棲んで?いたり、
ストップモーションで上手く表現された
意志を持った?ジャガイモも
まぁまぁ気持ち悪かったりして、

それはそれは息の詰まる想い。
感情の揺さぶられが良い♪

アリスが夢なら
こちらの方が
グッと現実に近い気がした。