冒頭から重々しい空気を纏った顰めっ面の男が、どうやら主人公なんだなと分かるが、その理由が次第に判明していく。
韓国最大の暴力団組織に潜入捜査している警察官には気が休まる時がない。
この設定の中で、暴力団組織を統制下に置こうと画策する警察上層部、捜査潜入中の警察官、彼を監視しながら指示伝達役となる警察官、会長が急死した暴力団組織の後釜を狙う幹部、その対抗となる別幹部 など様々な視点が絡み合いながら話が展開していく。
警察上層部が新たに始動した「新しき世界」プロジェクトがかなりヤバい。
騙し騙されが常套のなか、身の保身を第一に考えると自分以外に信頼できる人が誰もいない世界。それぞれが虚勢を張りながらも避けられない大きな流れに翻弄され、選択の余地なく行動することも。
生き延びる為に必死の応報が続く。このヒリヒリ感が凄まじい。果たして「新しき世界」の新幕は開くのか…
四面楚歌で選択の余地ない状況のなか、終盤の怒涛の展開がえげつない。そうせざるを得なく、成るべくにして成ったということか。
ここから組織と警察がどうなっていくのか是非とも続編を見たいが、可能性はないのだろうか…
