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コン・ティキ(原題)のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

コン・ティキ(原題)(1950年製作の映画)
3.5
【YIDFF2019(番外編):台風の日、ホテルで自主AM/NESIAしてました笑】
山形国際ドキュメンタリー映画祭2日目、台風による大雨により『イサドラの子どもたち』が上映中止となってしまった。という訳で実はホテルで自主YIDFF、それもAM/NESIA特集をしていました。

観た作品は『コン・ティキ』で公開当時、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した他、映画評論家のアンドレ・バザンも唸らせた代物であります。『コン・ティキ』というと、2014年のノルウェー映画を思う人も多いことでしょう。実際に、あの作品は本作を色彩持った形で再現する狙いがありました。

ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールは、ポリネシア人の機嫌がペルーにあり、海流のルートからその実現性を確立させた。そして、実際にその説を立証するため、筏を作り1947年、往復の旅に出たのです。

トール・ヘイエルダールは自らカメラを持ち、このドキュメンタリーを完成させた。今のようにインターネットやSNSで気軽に情報共有できない時代、テレビも普及していないような時代。映画は世界を伝えるメディアの働きをしていた。人類の起源や、人のまだ観ぬ世界を映す働きとしてドキュメンタリーが確固たる地位を確立させていた。

そして、文化人類学者であり映画監督素人であるトール・ヘイエルダールの映像は、スペクタクル性を持っており、今観ても新鮮でありました。
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