ばーとん

わたしのSEX白書 絶頂度のばーとんのレビュー・感想・評価

わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)
3.8
写真をみて「なんだこりゃ」とヤクザが言う。それこっちのセリフだよ。70分ずっと「なんだこりゃ」の連続。ユニークな演出テンコ盛りで笑っちまう。弟に体当たりする姉とか、駆けっこしてる若者とか、何度も剥ぎ取られるコートとか、何度も投げられる参考書とか、唐突でどこにも繋がっていかない無意味なアクションが良い。物語でなくアクションが映画を動かしていく感覚、確実に相米慎二に受け継がれてるね。ストーリーなんてあってないようなもの。序盤はセックスシーンが退屈だけど、終盤のぶっ飛び方は中々凄くて、仄かに文学臭が漂う。
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