まるで小説の表紙絵のような、素敵なジャケに惹かれて鑑賞。派手さは無いけど、観てきた新海監督作品では現時点で一番好きかも。
靴職人を目指す高校生タカオと、雨の日に公園で出会った年上の女性ユキノとの、仄かな恋模様を描く短編作品。エンディングに流れる、秦基博による大江千里"Rain"のカバー曲も良かった。
アニメーションと実写の中間のような、リアルで美しい雨の情景には息を呑みます。湿った空気と、土の匂いが漂ってきそうなほど。
雨の日は苦手だけど、匂いは好きなんですよね。
舞台となっている新宿御苑は環境省所管の有料（入園料500円）庭園。雨天に行った経験は無いので、ちょっと雨の日に行ってみたくなりました。ちなみに園内は飲酒自体が禁止（本編中にもキチンと酒類持ち込み禁止の立て看板が描かれてます）なので、ユキノの真似はしないようにw
切ないながらもタカオとユキノの成長の物語でもあり、ちょっぴり文学的で素敵な作品でした。
