みゅうちょび

エンド・オブ・ウォッチのみゅうちょびのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)
3.2
ロスの危険な犯罪多発地区で働く2人の警官に密着したドキュメント風のドラマ。
ただただハードな犯罪現場だけでなく、彼らの守るべき愛する人々との極普通の生活も程よく描かれています。ポリス物の中では1番好きかも。

期待して見始めた序盤は、警察密着24時みたいな、POVでひたすら事件を追って行くだけかなと思っていたのですが、日々取り止めもなく発生し遭遇する事件と、ごく普通の平凡な日常生活の狭間で生きるこの2人の関係や人間性を巧みに描き入れたひとつのきちんとしたドラマに仕上がっているのが秀逸です。

犯罪現場シーンはかなり緊張感があり、行き過ぎない抑えた演出で、火事現場の家から子供を救い出すシーンでは、派手な炎より煙の中を必死に這う2人の姿がリアルでした。そして、このシーンが2人の人間性を巧く表していて、終盤の展開に凄く効いてくる。

それにしてもひとつひとつの現場のシーンが緊迫感一杯で、かなりドキドキしました。

「ハートロッカー」のポリス版のような感じかも。

最後のエピソードには好みが分かれるかな。。。わたしは、長過ぎるし要らないな…と思ってしまいました。この部分が1番作り話っぽい。
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