実際の事件、モントリオール銃乱射事件を基にした映画。
序盤の不穏な空気と緊張感。観ていて息が詰まる。犯人役の人の演技が半端なくて、ひたすら彼に恐怖を覚えた。
この映画は犯人と亡くなった女性だけに焦点が当たっているのでらなく、この事件を通じてPTSDを負った残された人たちも焦点が当てられている。
髭の男の人が家に帰って母親と話すところとか思い出しただけで辛い。
この事件の犯人がフェミニズムに対する敵意から犯行を犯したということもあって、性差別についても言及されているところがありテーマが深すぎる。
性差別にしろ人種差別にしろこう言った問題は難しい。なんも言えん。
ただ、この事件の犯人は調べてみると自分勝手な解釈で自分の不幸を女性のせいにして虐殺を行ったみたいですね。
やはり、ドゥニさんのこのような落ち着き払った映画の撮り方好きです。
灼熱の魂とこの静かなる叫び2連で観たから胸が苦しくて張り裂けそう。
2023.33本目
