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静かなる叫びのlamiのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
4.5
落ち着いた脳波のように規則的な音楽。校内で起こる悲劇。閉鎖的で息の詰まる映像が続く。終盤の木々の下を歩くシーン、そよ風に揺れる葉の音に安堵・・・

彼は死に解放され、私は今も生きていて呪縛の中にいる。

事件の当事者のことを思うと、理不尽な結末に絶望しかない。あれだけ憎んでいるはずの"女性"の隣で彼は死に、血の池が繋がる。

自殺はもちろん反対だし同情もしないけれど、あの事件を見せられてしまうとフランソワを責めることは出来ない・・・優しい人は儚いなと思う。
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