YukikoSwan

ラストタンゴ・イン・パリのYukikoSwanのレビュー・感想・評価

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)
3.6
とってもやばい問題作、
ラストタンゴ イン パリ!
鑑賞しました。

マーロンブランドと
ベルナルドベルトリッチ監督は
この映画で有罪になりました。
In イタリア。

少女役のマリアシュナイダーを
本人の承諾なく、
まるでレイプしたかのような撮影をし、
彼女の心をズタズタにしたため。
(マーロンブランド、この映画のせいで、
親権失ったらしいです)

つきまして、彼女の心を思うと
胸は苦しいわけですが、、。

ここは映画をいち芸術作品として
レビューします。

まず、
この映画はわからない人の方が、
幸せだと思う。
こんなの最悪!って言えちゃった方が、
よっぽど幸せ。

わかりやすくいうと、この話は
「エデンの園で、
禁断の果実を食べたアダムとイヴは、
不幸になった」
のと”逆の話”なんじゃないかしら。

つまり
「この社会(禁断の果実を食べてない人がいない社会)で、アダムとイヴになった人間は
不幸になった」と言う話。
と、私は理解しました。(ちょー自論)

ここから、ネタバレ。

あらすじ要約しちゃうと。

生身の女と男が
お互いのプロファイル(名前や年齢や生い立ちや仕事など)は一切話さないことを前提に、ある部屋でただただsexし、お互いを確かめ合い続ける。
sexするためだけに会い、その時間を楽しみ、解散する。そしてまた会う。

そのうちにお互い離れられなくなった。

彼女は彼なしでは生きていけないほど
恋をして、フィアンセを裏切ってまで、
男の体を欲しがる。

お互いの愛を確かめ合えたと思った男(マーロンブランド)は、その部屋をでて、真剣にアプローチすることに決める。
そして彼女に自分というものを説明する。仕事や生い立ちなど。
その瞬間彼女はなぜ彼といるのかさっぱりわからなくなり、超絶に怖くなって、
逃げて、逃げて、逃げまくった。
女を愛している男は追いまくる。
そして結局、女は男を殺してしまう。
って話。

ね、
アダムとイヴになってしまった男女ほど、
この世界で苦しいものはないって
話でしょ?(たぶん)

タンゴの足みたいな、、、の下りは、みなさんどんな解釈されました?
あのタンゴダンサーたちの胡散臭さがすごくて、私はなんとなく、
”結婚なんてお飾りの作り物だ”
と言ってるように感じました。
だってあのダンスフロアで、
何も考えずただわちゃわちゃしてた
主役たちが1番楽しそうに、幸せそうに
映ってたもんね。

これ、真理だけどダメなメッセージ、、
社会に生きる人間には、
わかんない方がいい領域って
ありますよね。
YukikoSwan

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