部屋の中に若者が集まるお話。
ひたすら部屋の中で数人の男女が話しているだけの映画です。超低予算（なんと現場予算10万円ほどらしいです）で撮られ、場面もほぼ代り映えのしないマンションらしき一室のみ……と、とんでもないZ級映画です。
しかし、不思議なことにこれが面白いのです。ただ男女が話しているだけなのに……。
パッケージの通り、一見すると悩みも怖いものもなさそうなギラギラしたDQN（死語？）な人々が水面下に見せる、様々な"汚い面"や"弱い面"を映しています。それが妙に引き込まれます。あるあるだったり、「こういう人いるよね」と苦笑いできたり、共感の嵐です。
わたしはこれまで品行方正に清く正しく美しく、この映画に出てくるようなDQNとは無縁に生きてきましたが、それでもうんうんと頷けてしまうのがこの映画のすごいところです。
また、2時間越えと割と長めではあるのですが、それを感じさせないくらい巧妙です。気付いたら全部見ていましたし、また見たいと思わせるパワーがありました。
