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海がきこえるのRのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
3.8
初めてみる映画だったけど、どことなく懐かしさを感じるし、こどもと大人の狭間を客観視できるようになったからかくすって笑えてしまう。

杜崎くんが文化祭でダブルにパンチをくらってた時は、この子が1番まともな気がするのに、なんかやるせないなぁと思ってしまった。

りかこが高校生の時に、父親にもクラスメイトにも好かれてないんだって感じるのはあのひん曲がった性格を形成する要素としては十分すぎた。でも杜崎くんの優しさとか受け止め方とかまっすぐなところは、りかこに必要な愛情だったと思う。杜崎くんはりかこのことをしょうがねぇなあ、だとか、かわいそうだなぁ、といった感情も持ってはいたけれど、それ以上の気持ちを抱いていたから、東京までついていくし、お風呂で寝るし、元彼に意地で取り繕ってるりかこが嫌になるし、ビンタされたらやり返すし。あの時、ああしてくれた人だからりかこにとって杜崎くんは東京で会いたい人だし、ホームで会ったら待ってあげたい人になったんだと思う。
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