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ジョニー・イーガーのJeffreyのレビュー・感想・評価

ジョニー・イーガー(1941年製作の映画)
3.5
「ジョニー・イーガー」

本作は、マーヴィン・ルロイが1941年に監督した作品で、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。まずメロドラマ的な要素が入っている。今思えばワーナーは30年代にギャング映画の名作を結構見出していて、そういった社会派リアリズムの中に犯罪を美化している場面もあるが、ギャングをサイコパスとして描く作品なども昔はあったなとふと感じた。ギャング映画好きな人はこの作品をお勧めできる。女と男の絡みが結構描かれていて、女を裏切り、口先だけで乗り切っていくような感じも見ていて辛いが、映画全体的にはホモセクシャル的な友愛の関係を指摘できるかもしれない。さて物語は、タクシーの運転手ジョニーの裏の顔は、賭博シンジゲートを牛耳る非情で残忍な男だった。ある日、社会学の調査のため訪れた良家の娘リスベスと恋に落ちるが、彼女は長年の宿敵ファレル検事のまな娘であることを知る。ファレルはジョニーが進めているドグレース場のオープンを阻止するよ上層部から指令を受けていた。ジョニーはファレルに対抗する手段として、リズベスを利用することを思いつき、手下を使ってリズベスを殺人犯にでっち上げる…と簡単に説明するとこんな感じで、時代を先取りした新鮮な作風で名を刻んだマーヴィン・ルロイが哀愁に続いてロバート・テイラーとコンビを組んだ良作である。ジョニーの親友を演じたヴもァン・ヘフリンが42年度のアカデミー助演男優賞に輝いた事は有名だろう。
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