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キック・アス ジャスティス・フォーエバーのtthkのレビュー・感想・評価

3.0
前作のナードなダメダメヒーロー映画から、普通の思春期映画になってしまった、という印象を受けました。

なぜ「普通の映画」と称したかといえば、本作では「パブリックな私とプライベートな私、本当の私とは」、「正義とは」というテーマを掲げてしまったことにあります。
虚構、架空の存在であるヒーローの役割を担える唯一の存在である私と、現実の社会を生きる私には利害関係での対立があり、それにデイヴもミンディももっと言えばクリスも苦しみます。
そしてヒーローを受け持った私は正義のためにすること、正義の象徴的存在である私がして良いこと、といった問いに直面し、鑑賞者もまたそれに考えさせられます。
といったように、キック・アスじゃなければいけない要素がないように思ったので、残念でした。
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