このレビューはネタバレを含みます
キム・ギドク監督の申し子と言っても過言では無さそうなチョ・ジェヒョンが出演していると知り、観てみました…
(そんな理由だなんて、あんまり大きな声じゃ言えません💦)
死刑の是非を問う映画は観たことあるけれど、死刑を執行する刑務官の苦悩を描いた作品はこれが初めて(とは言ってもちょっと薄っぺらい)
現在の韓国は20年以上もの間、死刑を執行しておらず、国際的には「事実上の廃止国」と位置付けられています。
この作品の中では12年ぶりに死刑執行命令が出て動揺する刑務所内部の架空のお話です。
ベテラン刑務官にチョ・ジェヒョン。
就職したての新人刑務官にユン・ゲサン。
初々しかった新人ユン・ゲサンがいっちょ前に成長するのに、そう時間はかからない。
先輩ジェヒョンのお陰なんだけど、『鰐』の時の狂犬のようだったチョ・ジェヒョンとは大違いで、厳しくも落ち着いた雰囲気…でも暴力はあり。
そこへ12人を殺害した凶悪犯が送還されてくる。
国民を納得させるために彼は死刑に…。
と、同時に死刑宣告はされてはいたものの、保留にされていた死刑囚たちも刑が執行されることに。
なにしろ12年ぶりのこと!
死刑執行経験者のベテランさんはただひとり。
(どうやら合計で5人程必要らしい)
でも、みんなやりたくないのです。
そんな中、立候補するチョ・ジェヒョン、クジ引きでハズレを引いてしまったユン・ゲサン…
教本を見ながら練習を重ねる5人。
そして当日‥
果たしてそんな事があるのだろうか。
これはちょっと生々しい。
でも、だとしたら、半狂乱になってしまうのも分からないでもない。
法の下に命を奪い、これは殺人ではないと言い聞かせて平常心を装う。
これまでは死刑を執行する人の存在って考えたことなかったけど、彼らだって人間だし心はもちろんある。
死刑モノ、他にも観たいと思いました(別に病んではいません😅)