だい

黒い天使のだいのレビュー・感想・評価

黒い天使(1946年製作の映画)
1.8
原作はコーネル・ウールリッチの「黒い天使」。
この時期にウールリッチ作品映画化されすぎ問題。

そして更なる問題はと言えば。

原作を跡形もなく改変しすぎ問題!!!!


「幻の女」もアレだったし、
「暁の死線」(タイムリミット25時)もアレだったけど、

これが群を抜いてひどい!!!!


・愛人殺しの容疑がかけられた夫を救おうとする妻の潜入捜査
・潜入捜査先の1つで金庫開けようとして見つかる

この2点以外、
原作の要素なし!!!!!!!!!!!

この映画を観たウールリッチ自身、
「2~3日の間恥ずかしさが止まなかった」
って言ってるけど、
だったら映画化OK出すなよとか思うのはまた別の話。

原作の結末、めっちゃせつなくて良かったのになあ…


そもそも改変後のこまごました部分がミステリとしても微妙で、
ブローチがどこまで証拠能力があるの?とか、
何で殺しておいてレコードかけてるん?とか、
正体知ってるなら金庫の番号見せる必要あった?とか、
何かいろいろモヤモヤしたまま進むし、

「マーティン&カーヴァー、3週間公演延長!」
とか、
悠長すぎて緊迫感ないし、

最初にマーティンを世話してたおっさんどこ行ったのだし、

「そいつにはアリバイがある」
とか、そりゃそうよね過ぎてもうね。


ピーター・ローレが珍しく悪役の親分的なキャラで出てるけど、
ローレはやっぱり挙動不審な役のほうが存在感鬼になるから好き。


主人公のダン・デュリエ、
「緋色の街」に出てた時から誰かに似てるなーと思ってたら、
あれだ、
サッカーの酒井ゴリに似てるんだ!
と思ってすっきりしたのがこの作品の一番の収穫。
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