「女たちの都〜ワッゲンオッゲン〜」
ざまぁーみろ!!笑
気がつけば、どんどんユーザーさんが増加しているfilmarks。そして、その中でも僕なんかのレビューを読んでくださる人も増え、めちゃくちゃ喜ばしいことなんです。が、アパッチ根性が根付く僕にとっては、やはりあんま人が見てないものを見たいという気持ちが常にありました。
そして、友人の誘いで、この途方もないユーザー数の中にあって、有名な俳優どころもいるし、マイナーB級映画でもなければ、ゲテモノホラーでもない立派な映画なのに、観た人間が20人という圧倒的マイノリティ映画を発見。
熊本の地域振興映画だし、きっと都内上映してないんだろうし、そんなもんかな?と思ったら、なんとシネスイッチ銀座でロードショーしていた事実が発覚、これは笑わずにはいられない。
内容はシンプル。
過疎化した街を活性化させようと、大竹しのぶと松田美由紀(乳寄せすぎでノイズ)、そして最終兵器・杉田かおるなどのおばちゃんたちが、一念発起して立ち上がる作品。
オバハンたちの「あまちゃん」とでも言おうか、そんなノリの良いアガる映画なのです。
とにもかくにも、杉田かおるのおばさん力がすごい。説得力という言葉が聞いて恐れ慄くほどの、おばさん演技の実在感がすごい。
というか、出てくるおばさんのおばさん感。
まさか、こんなところで松田美由紀のタニマ映画を見るハメになるとは思いもよらなかったけど、この女傑たちに鼓舞されていく街。
しかしなめてもらっては困る。
この映画のすごいところは、山積みにしたいろいろな問題を、一切解決に導かずにラストまで走りきる潔さなのです。
いろいろあるけど、踊ればハッピーや!!!!
という、超弩級の前向き精神。
そして、最後は圧巻のワッゲンオッゲンダンスが、観る者の思考をすべて奪い去る、映画の暴力性に満ち溢れた祝祭シーンなのです。
これを見ると、もうクラックラッしてくる。
特に、
・ハゲ
・シロウト童貞
・40過ぎ未婚
をいじられまくる役を演じた、「TVチャンピオン」の"あの人"で有名な、中村ゆうじさんの赤フンドシダンスは至高の逸品。
はっきり言って、頭おかしいわ!
映画を見ながら、涙を流して爆笑するなんて何年振りだろう?
こういう、掘り出し物の珍品をチョイスできる人間になりたいですな。