◆あらすじ◆
二宮明日香（前田敦子）はクロユリ団地に引っ越し、団地内でミノルという少年と知り合う。ある日、明日香は隣室の篠崎家で老人が死んでいるところを発見する。その日から老人の幽霊を見るようになり...。
◆感想◆
ストーリーとして二宮明日香を中心に過去の悲しい出来事などから精神的に追い詰められていくものになっていて、前半の明るいパートの部分でもどこかおかしい空気が流れていく雰囲気のつくり方は個人的に好みでした。
二宮明日香は序盤の明るい感じとは別に過去の出来事から精神的に不安定な状態が基盤にあって、そこに本作の団地での出来事が重なって、どんどん壊れていきます。序盤以外、表情が常に死にかけのようになっていて、団地の要素以前の問題かもしれないと思えるキャラクターになっていました。
明日香は篠崎家の遺品整理に来た笹原忍（成宮寛貴）と出会い、幽霊を見始めてから、彼に相談するようになります。これがしっくりこなかった。笹原は面倒見良過ぎて、裏に何かあるのかと思った。笹原の過去と明日香の過去に似通った部分があるという理由付けなんだけど、笹原には割に合わない展開だったなあと感じました。
そして、笹原の知り合いの霊媒師が登場するのですが、もう少し活躍の場面が欲しい気がしました。色々前ふりがありましたが、いざ除霊になるとあっさり終わってしまった。
オカルトの部分とサイコホラーな部分が上手く混ざっていて酷評されるほど悪くないと思いました。怖い部分があまり無いですが、不気味な雰囲気は上手く出ていて、そこそこ面白かったと思います。
鑑賞日：2023年9月21日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
