まりぃくりすてぃ

街燈のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

街燈(1957年製作の映画)
2.9
期待したのに、、お洒落じゃなかった。。。

仏映画への寄せにキッチリ成功してる部分もあるにはある。交差点の強気な渡り方と、終盤の、濡れたような夜の街路を靴磨きたちが駆け抜けるシーンだけね。
ハーフ頼みのいささかゴリゴリな配役が、撮影・演出面のいろんな背伸び(西欧への模倣全体)を結局台無しにしてる。ヴィスコンティがこれの岡田真澄を観て昂奮してたと想うと、キモい。

地に足の着いた昭和の和風景の中にこそ、強さはあったりする。猿に非ずの洗練の第一歩として、真に己を知ろうよ?
★モブの子供たちがポゴでぴょんぴょん、よし
★靴磨き少女の刈谷ヒデ太郎が「大人なのに、やめたいからやめるなんて、よくないわ」とクリスタルな正論言って聞かす、よし
★小さな小さな塩鮭を男女二人で分け合う幸、よし(←南田洋子さん最大の貢献シーン)
★おヒゲ接吻の件、最高

サッカー青年風なウザいチンピラ(草薙幸二郎さん)に絡まれても絡まれてもほほえみつづける主人公(葉山良二さん)、というゲテモノ図は好きでも嫌いでもないが何か観やすかった。
月丘夢路さんの顔、好きくない。
さほど岡田さんはやじゃない。心は汚れていそうだけど。。