海洋を舞台にしたサスペンス。
ジョン・ストックウェル監督。
海映画のプロフェッショナル。
『ブルークラッシュ』
『イントゥ・ザ・ブルー』
まさに海映画を得意とします。
ジョン・ストックウェル監督。
海をすべて知り尽くしている。
海洋生物学者のケイト。
ハル・ベリーが演じる。
アカデミー賞女優です。
ラジー賞女優でもある。
本作の魅力は彼女のおかげである。
ハル・ベリーのビキニ姿は美しい。
それだけでも満足できそうな勢い。
だけど、絶望的にストーリーがつまらない。
サメが登場してハラハラする展開もあるが、
なぜかまったく緊張感がないという不思議。
ただ、本作は凄いところがある。
ジョン・ストックウェル監督は、
実際のサメを作って撮影で使う。
本当なら迫力ある映像になる。
それなのに眠くなる展開です。
一応、海を幻想的に演出しています。
ジョン・ストックウェル監督らしい。
一応、主人公のトラウマを克服する。
王道的なストーリーだと思うだろう。
しかし、圧倒的につまらない。
なぜなら展開の緩急が弱すぎ。
サメの脅威を伝えようとする。
それが本作の見せ場であろう。
だけど、伝わらなかったです。
そして、クライマックスが最大の問題。
本来なら一番盛り上がるべきシーンだ。
ですが、夜の海を舞台にしたのが失敗。
誰が何をしているのか全然分からない。
その為、迫力あるシーンが伝わらない。
ケイトの元恋人でカメラマンのジェフ。
演じるのはオリヴィエ・マルティネス。
ケイトの為に頑張るけど拒否されます。
それでもなんとか説得して認められる。
ビックリするぐらい印象に残りません。
ケイトに仕事を依頼するブレディ。
演じているのはラルフ・ブラウン。
性格最悪の金持ちクソ野郎である。
実は彼には抱える秘密があります。
でも、それを感じさせてくれない。
徹底的に金持ちクソ野郎なのです。
ケイトのトラウマとサメの怖さ。
どちらも上手く機能していない。
トラウマの克服が呆気なすぎる。
スリリングなサメ映画ではない。
何もかもが空回りしていました。
RE-203