あきしげ

ダーク・タイドのあきしげのレビュー・感想・評価

ダーク・タイド(2011年製作の映画)
2.0
海洋を舞台にしたサスペンス。
ジョン・ストックウェル監督。
海映画のプロフェッショナル。

『ブルークラッシュ』
『イントゥ・ザ・ブルー』

まさに海映画を得意とします。
ジョン・ストックウェル監督。
海をすべて知り尽くしている。

海洋生物学者のケイト。
ハル・ベリーが演じる。
アカデミー賞女優です。
ラジー賞女優でもある。

本作の魅力は彼女のおかげである。
ハル・ベリーのビキニ姿は美しい。
それだけでも満足できそうな勢い。

だけど、絶望的にストーリーがつまらない。
サメが登場してハラハラする展開もあるが、
なぜかまったく緊張感がないという不思議。

ただ、本作は凄いところがある。
ジョン・ストックウェル監督は、
実際のサメを作って撮影で使う。

本当なら迫力ある映像になる。
それなのに眠くなる展開です。

一応、海を幻想的に演出しています。
ジョン・ストックウェル監督らしい。

一応、主人公のトラウマを克服する。
王道的なストーリーだと思うだろう。

しかし、圧倒的につまらない。
なぜなら展開の緩急が弱すぎ。
サメの脅威を伝えようとする。
それが本作の見せ場であろう。
だけど、伝わらなかったです。

そして、クライマックスが最大の問題。
本来なら一番盛り上がるべきシーンだ。
ですが、夜の海を舞台にしたのが失敗。
誰が何をしているのか全然分からない。
その為、迫力あるシーンが伝わらない。

ケイトの元恋人でカメラマンのジェフ。
演じるのはオリヴィエ・マルティネス。
ケイトの為に頑張るけど拒否されます。
それでもなんとか説得して認められる。
ビックリするぐらい印象に残りません。

ケイトに仕事を依頼するブレディ。
演じているのはラルフ・ブラウン。
性格最悪の金持ちクソ野郎である。
実は彼には抱える秘密があります。
でも、それを感じさせてくれない。
徹底的に金持ちクソ野郎なのです。

ケイトのトラウマとサメの怖さ。
どちらも上手く機能していない。
トラウマの克服が呆気なすぎる。
スリリングなサメ映画ではない。
何もかもが空回りしていました。

RE-203
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