taka

アントニオ・カルロス・ジョビンのtakaのレビュー・感想・評価

4.5
最高!
こういう作品こそ大きな音で観たい

ドキュメンタリーでありながらインタビューの類いは一切ない
作曲家、演奏家アントニオカルロスジョビンの音楽の魅力が詰まった作品

さまざまなアーティストによって歌われる彼の曲の数々
もちろん彼による歌と演奏も多数フューチャー

有名どころでは、
フランクシナトラ、ディジーガレスピー、ミルトンナシメント、カエターノヴェローソ、ナラレオン、ジルベルトジル、カルリーニョスブラウンら
日本からは小野リサとマルシアも

白黒からカラー映像と厳選された写真たち
それら音楽は古さは全く感じないし、ジャズアレンジ曲はクラブミュージックとの親和性を強く感じる
そして名曲"イパネマの娘"の聴き比べや、大好きな"三月の雨"も
ヴィブラフォンの演奏シーンも最高
それら素材の繊細な編集も見事


なんと言ってもボサノヴァはポルトガル語との相性が素晴らしい
サウダージ(郷愁、思慕)やカリーニョ(愛情)などの形容が大変しっくりくる

アントニオカルロスジョビンは「音楽に説明はいらない」というが、この素晴らしさは誰かに伝えたくなるというもの
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