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そして父になるのkkbbrkのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.2
『そして父になる』(2013)

大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……。(映画.comより引用)

是枝監督作品。

想像するだけでも辛すぎる内容。
貧富の差を映し出すところは分かりやすいが辛いし、野々宮夫妻の差も凄い。例えば、インターホンが鳴った時、明らかに良多の方が近いのに一切動かないで、妻のみどりが率先して動く、側から見ると「まじか、こいつ」となる。

紆余曲折あるが、琉晴の一回の家出(家戻?)により、良多の殻を破るきっかけとなる。

これは育てた子が我が子じゃなかったストーリーとともに、良多の成長の物語であり、それがタイトルに繋がる。

名作。

p.s.家出した時にみどりが探した公園は新宿の東大久保公園。ということは野々宮夫妻が暮らすのは新宿あたりか…?あの辺りに住むのは確かに相当なお金持ち。(是枝監督はそういうロケーションの位置関係は拘るタイプじゃなかったっけ)

2024-159
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