てるる

ジャッキー・コーガンのてるるのレビュー・感想・評価

ジャッキー・コーガン(2012年製作の映画)
2.5
大金が動く賭博場が二人のチンピラに襲われ、その犯人達を見つけ、殺すために雇われたのがプラピ演じるジャッキー・コーガン。
彼の殺しのモットーはタイトルにもなってるように「Killing them softly(優しく殺す)」こと。全然優しくなかったけど!
ストーリー自体は至ってシンプルなんだけど良く分からないという不思議な感覚に襲われること間違いなし。

予告では「映画史に残る新たな殺し屋の誕生!」とか言ってたのでブラピがギャングどもをスタイリッシュに殺しまくる映画だと思って観に行ったら、ほとんどの時間は会話劇。しかも下ネタ多し。
その合間にずっとアメリカの経済ニュースやら大統領選の演説やらが延々と流れ続けるだけ。
訳が分からないよ。

基本的に映画を観る前は極力前情報は仕入れないようにしてるし、観た後も有名所のレビューサイトとかも全く見ない。色々補完したいなと思うとパンフ買ったりするけど、これはそこまでの作品でもないなと悩んだ末、町山さんの解説を読んだら、どうもアメリカの金融危機をギャング世界に置き換えて描いたとかなんとか。
「おぉー、そうだったのか!」と思う反面、「誰が気付くんだそんなもん!」とも思ったり。
今回CSで放送されたので改めて観たけど、やっぱイマイチピンと来ないし、誰が何を象徴してるのかもよく分からない…そのうちてるるは考えるのをやめた(カーズ風)。

でももしかするとこの映画がきっかけで、同じくブラピが製作したサブプライムローンを描いた「マネーショート」が生まれたのかもしれないと思うと面白い。
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