クモ怪人

リンカーンのクモ怪人のレビュー・感想・評価

リンカーン(2012年製作の映画)
3.3
すべての人間は自由であるべきだ…

リンカーンが奴隷の永久解放にチャレンジする。人類の尊厳を問う。南部と北部の奴隷戦争が泥沼化する。でも、戦闘シーンはない。リンカーンの議会工作がメインだ。

スピルバーグが監督し、カメレオン名優、ダニエル・デイ=ルイスがリンカーンになりきる。癖っ毛や額の皺の入り方までそっくりだ。忍耐力や意志の強さを静かに表現する。

重厚な伝記ドラマが展開する。ダニエル・デイ=ルイスのリンカーン・メイクをそれらしくする配慮なのかもしれないが、暗い画面で眠りを誘ってくる。

ここぞという盛り上がりはない。時間が長く派手な演出もない。そこが自称映画通が喜びそうなポイントなのだ。本作を眠らずに観て「凄く良かった!」と言えば、自称映画通の仲間入りができるはず。

ストレス解消を目的に映画を観ているのに、なぜか観終わった後、ドッと疲れているわっ、バッキャローッ!
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